「子どもの呼吸」
今週は週の頭と、週の終わりが公演。
どちらも、たくさんの子どもたちが観てくれて、
いつもより、すこしだけ子どもたちの呼吸を意識して演技。
子どもたちの内面の動きと行動を受け入れると、
大人になって頭がかちかちになっている私の想像を見事に
裏切って、こちらも思わずにこっとほんわかしたシーンが
いくつも生まれます。
この瞬間が味わえるのは、この仕事をしている特権かなぁ!
大人になった私たちも昔は子ども。
子どもの世界の時間の流れをちょっぴり意識したらどうかな・・?
赤い鼻でつないでいけたら嬉しいなぁ。
公演記録・2017年6月5日(月)成木保育園(青梅市)、
6月10日(土)くずうフェスタ。(栃木県佐野市)
2017年6月5日(月)成木保育園(青梅市)
朝7時30分から道具を搬入。子どもたちが登園してくる前に
高さや広さの確認を済ませ、道具はステージの上の幕をしめて
組み立てる。子どもたちの登園してくる声を聞きながら、準備。
家から遠くない保育園だったので、見学や打ち合わせに2回来ていて、
いろんな段取りがスムーズ。音響もお借りしたので、準備が早く終わり、
裏でストレッチなどをして待っている。子どもたちが朝の挨拶をしたり、
お歌を歌ったりしている声にこちらもワクワクする。
準備の途中で、小さな子がホールに入ってきて、赤い鼻な私を見つけて、
わーんと泣き出す。赤い鼻で登場するのをやめて、
赤い鼻や衣装を身につけるシーンからはじめることにする。
少しずつ、子どもの世界に歩みよっていく形が私は好きだ。
10時開演。成木保育園だけではなく、交流保育をしている三田保育園の
お友達もバスで駆けつけてくれて客席に。
園長先生のお話のあと、登場。不思議なカバン、道化の衣装・・と続く。
導入の音楽がかかっている間は子どもたちが乗ってこない。
私自身の演技も、音楽と合わせてダンスのような段取りになってしまい、
子どもの呼吸がつかめていなかったのかもしれない。音楽が終わると、
子どもたちが道化の失敗に言葉につっこんだり、落とした帽子を拾いに
来てくれたりする。
子どもたちの笑いは、現象以上に、感情の動きに反応する。
(大人もそうかな。)いきなり、カバンの中から物が出て来るより、
「何が入ってるのかなぁ・・わぁ!わぁ!」とこちらが気持ちを動かし
てから、「見たい?」と問いかけると、最初の「中が見たい?」よりも、
見たい気持ちが膨らんでるのがわかる。
今回は、足芸の片足でバランスする時に子どもたちに数を数えてもらうという
シーンを取り入れた。自分の芸と子どもたちの声がコラボしているようで
すごく楽しかった。天井の高いホールだったので、大きい一輪車の傘の頭での
バランス芸も演じることができた。
「ひまわり・にこにこサーカス」の公演は、そんなに凝った演出や設定
なしで、足芸、パントマイム、一輪車曲芸、自分のできることを子どもたち
が飽きないように並べたショー。ちょっとした工夫を加えることで、
もっと楽しいショーになりそうです。
6月10日(土)くずうフェスタ。(栃木県佐野市)
週末は、ちょっと遠出。栃木県へ。青梅市からは、圏央道が東北道に
つながったので、このエリアは、かなり近くなった。子どもを朝一から、
ファミリー・サポートのいつものお宅へお願いしてからの出発。
残念なことに雨!パフォーマンスは、昼12時からの一時間だったのだけれども、
その時間が一番雨の予報。心配しながら向かうと、ステージにテントがかけて
あっての演技。本当に集まりにくく、観にくい環境の中で、司会の方も呼びかけて
下さって、たくさんのお客さんがステージの前に集まってくれた。
傘をさして、拍手しづらいはずなのにたくさん拍手をいただいて、
少しステージも濡れていたのだけど、大きな一輪車の芸も、
バランスの演技もお客さんの参加もみんなできて、あぁ良かった(*^^*)!。
パントマイムのロープを表現したとき、ステージの下で子どもが演技の真似を。
そのまま一緒に舞台にあがってもらい、一緒にパントマイムや皿回しに挑戦して
もらう。最後に風船のお花をプレゼント。お花が勝手に動き出して、どこかへ
行ってしまうシーンでは「お花さん、おいでおいで」と呼びかけて見事に
お花が彼の手の中へ。そのセリフの言い方が、本当に可愛らしかったです。
彼が勇気を出して前に出てくれたおかげで、雨の中観ていてくれたお客さんも
ほんわか☆!土砂降りの中のショー。記憶に残る仕事になりそうです。
雨の中観てくださったお客さんに本当に感謝。
声をかけてくれた世界で一番小さなサーカス団
「タラッタラッタ」の素敵なお二人。
当日、本当に良くしてくださったパフォーマーのクリオーネさん、
イベント関係者のみなさま、そして、くずうのみなさん、
お邪魔しました。本当にありがとうございました!
今日の写真は2013年の愛知県のリトルワールドのコンテストに
参加した時のもの。(だいぶ昔ですね!)
一輪車上のバランス芸てこんな感じというのを観てもらいたくってのせます。
今は傘の棒は短くして演じています。