道化師・香山ひまわりのホームページへ訪れていただきありがとうございます。このホームページは私の活動や想いを伝えたいと思い、開設しました。ホームページ内のブログを更新していきたいと思っています。また、時々、覗いていただけたら嬉しく思います。
物語を紡ぎたい |
舞台の上で、そして、社会の中で。物語を紡いでいきたい。
「道化師になりたい!」と歩みはじめてから、はたと気がつくと20年近くになってしまいました。その間にあちこち迷い込み、様々な出会いを得ました。モンゴルサーカス、沢入国際サーカス学校、ロシア、日本のサーカスとサーカスの世界から学んだ曲芸や道化芸、清水きよし先生から学んだパントマイムと舞台での表現方法は、私にとっての宝物です。
フリーランスでの公演活動をはじめてからは、「パントマイムと一人道化芝居」のソロ公演、イベント出演、学校、保育園、高齢者施設などへの訪問公演などの活動をしてきました。
東日本大震災の被災地や施設や病院など公演を観るのが難しい人のところへ訪れる機会を得てきたこと、ろう重複障害を持つ仲間への舞台指導と共演などは、何にも代えがたい経験でした。
これらの技能や経験を生かして、笑顔の物語を紡いでいきたい。人の生きる魅力やあったかさを伝えていきたい。舞台の上で。そして、社会の中で。これが私の表現への想いです。
赤い鼻の気持ちと |
福祉を学ぶ学生時代に「クラウン・道化師」に興味を持ち、ワークショップに参加をしました。そこで、学んだ新しい世界観に衝撃を受けて、のめり込むように「道化師になりたい!」と道を歩みはじめました。
その時の気持ちを大事にしたいと考え、道化師と名乗っています。(私には重いな。と時折そう感じながら。)
その後、道化師の世界に足を踏み入れる中で、サーカス、劇場、エンターテイメント、医療や介護、教育の現場など多様な場で活躍する「クラウン・道化師」たちと出会いましたまた、今は、外国の文化の輸入としてクラウン文化だけではなく日本の文化の中で培われてきた『道化師』という言葉や世界にも強い関心を持っています。
先人の世界に学びながら、自分の想いを表現していきたいと考えています。
サーカスにいたころのように派手なメークや衣装を身につけることも、赤い鼻を付けない表現をすることも増えてきましたが、大切にしていきたいのは、最初の「笑顔のために働きたい」という赤い鼻の気持ちです。
ひまわりの花と |
私に「香山ひまわり」という芸名を付けてくださったのはパントマイムの清水きよし先生です。
先生のマイムに「ひまわり」という名の作品があります。
少年が一粒のひまわりの種を蒔いて、大事に水をやりながら、成長を見守り、花が咲くのを待ち続けるという内容です。
清水先生に師事してからは、まさにこの作品のように、手をかけながら見守っていただいてきました。
パントマイム、そして、舞台のこと、表現者としての生き方、本当に様々なことを学び、影響を受けました。
そうした時を過ごす中で、私の心の中に大輪のひまわりの花が開いたような気がしています。
このひまわりは凛として明るく、いつも理想の方を向いて咲いています。私のこの芸名とこの心の中の花は一対です。
「このひまわりと共に私の想いや感じていることを表現し続けていきたい。
共に今を生きる人々と一緒に笑いあっていきたい。」これが私のささやかな願いです。
最後に |
学生時代に「クラウン・道化師」という言葉に初めて出会いました。
「ピエロ」と「クラウン」は違うのだよ。
と教えていただいたとき、理解ができなくて?がいっぱいになったのを覚えています。
(「ピエロ」というのは、イタリアの仮面劇に端を発する一つの道化師のキャラクターの名前で、どこか物悲しさを漂わせ、動き方や性格も決まっていて、「クラウン」は、道化師全般を指す言葉で、スタイルは様々、サーカス、劇場、映画(チャップリンやキートンなども)で活躍している。そんな奥が深い文化と学びました。)
私自身は、今、日本語の「ピエロ」という言葉については、外国での本来の意味を越えて、「クラウン、道化師」の意味に近い言葉として定着していると考えていて、親しみを持っていますが、その違いを大事にしたいと伝えてきて下さった先輩方に敬意の意をって、この「道化師」という言葉を職業名として、使っています。